昇降横行立体駐車場の高さおよび階数の要件について
昇降横行立体駐車場は、地上・地下・地上地下の併用いずれの方式でも建設可能です。ただし、地下に建設する場合は土木工事のコストが増加するため、現在ではほとんどの昇降横行立体駐車場が地上に設置されています。一般的には2階建てまたは3階建ての昇降横行タイプが最も多く見られます。
では、昇降横行立体駐車場を建設する際の高さおよび階数にはどのような要件があるのでしょうか?
事前に以下の点を確認しておきましょう!
立体駐車場は階数を高くするほど収容台数が増えるというメリットがあります。実際に、7階、8階、さらには18階までの成功事例も存在します。
しかし、階数が高ければ良いというわけではありません。
一般的には6階以下での建設が推奨されています。なぜなら、階数が増えるほど車の出し入れにかかる時間が長くなるため、利便性が低下し、結果的にコストパフォーマンスが悪くなることもあるからです。
各階数ごとの高さ要件は以下の通りです:
2層式昇降横行立体駐車場:
必要な有効高さは約3.65メートル以上。3層式(全地上式):
必要な有効高さは約5.3メートル以上。地下1階+地上2階(地下1階地上2階構成):
地下ピットの深さは2メートル以上が必要。4層式:
必要な有効高さは約7メートル以上。それ以降も同様に、1階ごとに約1.8~2メートルずつ追加が必要となります。